浄化槽の保守点検や清掃作業を受けた際に、
「内部部品(ろ材や担体)が破損・流出しているため修繕が必要です」
「このままでは処理性能が低下する可能性があります」
「早めの修繕工事をご検討ください」
と説明を受け、不安になったことはありませんか?

普段は浄化槽の内部を見る機会がないため、
「本当に修理が必要なのか」
「どのくらい費用がかかるのか分からない」
という方も多くいらっしゃいます。
実際のところ、浄化槽は長期間使用する設備であり、内部部品は経年に従って少しずつ傷んでいきます。そのため、適切なタイミングで修繕を行うことは、浄化槽を長く安全に使用するために重要です。
この記事では、浄化槽の維持管理業者から修繕を勧められた方へ向けて、修繕が必要となる主なケースや放置するリスクについて解説します。
なぜ浄化槽は修繕が必要になるのか
浄化槽は24時間365日稼働し続ける設備です。
内部では微生物による排水処理が行われており、その働きを支えるためにさまざまな部品が設置されています。
建物に設置されている浄化槽でも、10年、20年と使用を続けるうちに、
・槽内パーツの、劣化による破損
・槽内外エアー配管の破損
・ろ材用架台の脱落・浮上
・担体の詰まり・流出
・老朽化や外的要因による浄化槽本体の亀裂
・ポンプ等、付随機器の故障
など、パッとあげられるだけでも様々なトラブルが発生します。
自動車と同じように、浄化槽も定期的なメンテナンスと部品交換が必要な設備なのです。
代表的な修繕例
ろ材用架台の補修

ろ材(ろざい)は浄化槽内に充填されているろ過用の部材です。
長年使用を続けていると…
ろ材に絡んだ汚泥の重さにより、ろ材を支えている架台の破損による脱落や、槽内で発生したガスの力で浮上をするなどのトラブルが発生し、
詰まり
水質悪化
悪臭発生
脱落したろ材が清掃口を塞いでしまい、十分な清掃が行えなくなる
などの原因となります。
現状、指摘を受けて気になっている方は弊社の施工例をご覧ください。
隔壁(かくへき)の破損
隔壁(かくへき)は、浄化槽の槽と槽を隔てている板です。
隔壁が破損すると、
水質悪化
臭気
等の原因となります。

隔壁が破損していると、汚泥・汚水が本来留まっていなければならないはずの部屋からの次の部屋へ移流してしまうため、放流水質が悪くなったり、槽内の水質も悪くなることで臭気が発生するなどのトラブルが起こることがあります。
現状、指摘を受けて気になっている方は弊社の施工例をご覧ください。
担体(たんたい)の流出
コンパクト型の浄化槽では、微生物が付着して汚水を処理するための担体が使用されている場合があります。
本来優秀な担体ですが、担体を抑えているネットなどが破損し担体が流出したり、担体が目詰まりを起こしたりすると槽内外で厄介なトラブルを起こします。
また、一部の旧型浄化槽では劣化した担体が流出し、処理不良や詰まりを引き起こすケースもあります。
そのため担体交換や流出防止の工事を提案されることがあります。

現状、指摘を受けて気になっている方は弊社の施工例をご覧ください。
浄化槽本体の漏水
浄化槽本体は老朽化や外的要因によって本体に亀裂が生じ、結果として漏水を起こすことがあります。
浄化槽内の汚水が周辺の地下に浸透してしまい、土壌汚染等の原因となりますため、早めの対処が必要です。

現状、指摘を受けて気になっている方は弊社の施工例をご覧ください。
修繕の提案を受けたら確認したいポイント
維持管理業者から修繕を提案された場合は、次の点を確認しましょう。
・不具合内容
・不具合が起きている箇所
・放置した場合の影響
・緊急度
を説明してもらい、修繕を行った場合の費用を確認するために見積書を提出してもらいましょう。
修繕工事は対応実績のある業者へ
浄化槽の修繕工事は、単に部品を交換するだけではありません。
浄化槽の構造や処理方式を理解した上で施工する必要があります。
普段修繕工事を行っていない業者に頼むと、改善せず短期間で症状が再発してしまったり、不必要な中間マージンがかかってしまうことで高額な工事になるといったリスクもあります。
そのため、保守点検だけでなく修繕工事の実績が豊富な業者へ相談することをおすすめします。
まとめ
浄化槽の修繕提案は、決して珍しいものではありません。
浄化槽は長期間使用する設備であり、内部部品の劣化は避けられないためです。
重要なのは、
「なぜ修繕が必要なのか」
「どの部品に問題があるのか」
「放置した場合どうなるのか」
を正しく理解することです。
修繕が必要な状態を放置すると、処理性能の低下やさらに高額な修理費用につながる可能性があります。
維持管理業者から修繕を勧められた際は、内容を十分確認し、信頼できる業者へ相談することをおすすめします。

