浄化槽の担体とは?役割や故障時の影響を分かりやすく解説
浄化槽の点検や修繕工事の説明の中で、「担体(たんたい)」という言葉を耳にしたことはありませんか?
担体は、合併処理浄化槽の処理性能を維持するために欠かせない重要な部品です。
しかし、普段は浄化槽の内部にあるため、その役割や重要性について詳しく知らない方も多いでしょう。
今回は、浄化槽の担体とは何か、どのような役割を持っているのか、また担体が流出した場合にどのような問題が発生するのかを分かりやすく解説します。
浄化槽の担体とは?
担体とは、浄化槽内で汚水を浄化する微生物が付着して生活するための「住みか」となる部材です。
多くの場合、プラスチック製で直径1.5cm程度の筒状の形をしており、浄化槽内部の担体槽や接触ばっ気槽の中に大量に投入されています。

写真:担体
微生物は担体の表面に付着し、家庭から排出される生活排水に含まれる汚れを分解します。
つまり、担体は浄化槽の水をきれいにするための重要な土台となる部材なのです。
マンションに例えると、担体は「建物」、微生物は「住人」です。
住人が快適に暮らせる環境があることで、汚れを効率よく処理できるようになります。
担体があることで浄化能力が向上する
浄化槽の中で活躍する微生物の数が多いほど、汚水を処理する能力は高くなります。
担体には表面積を大きくする工夫が施されており、限られたスペースでも多くの微生物を定着させることができます。
そのため、
・汚れの分解能力が高まる
・水質が安定する
・臭いの発生を抑えられる
・浄化槽の処理性能を維持できる
といった効果があります。
現在主流となっている多くの合併処理浄化槽では、この担体を利用した処理方式が採用されています。
担体流出とは?
浄化槽の経年劣化等による、担体を仕切っているネットや隔壁などが破損したり、大雨などの影響で浄化槽内の水位が上昇することで、担体が流出してしまうことがあります。
担体流出が起こると、微生物が定着する場所が減少するため、浄化槽の処理能力が低下してしまいます。
また、流出した担体が配管やポンプ周辺に詰まりを発生させるケースもあり、放置するとより大きな故障につながることがあります。
担体流出を放置するとどうなる?
担体流出や担体槽の破損を放置すると、次のような症状が現れる場合があります。
浄化槽の放流水が汚れる
悪臭が発生する
水質検査の結果が悪化する
法定検査で指摘を受ける
機器故障の原因となる
初期段階では気付きにくいため、定期的な保守点検による早期発見が重要です。

写真:担体流出
担体流出や担体槽の破損は修繕が可能です
担体流出や担体槽の破損が発生した場合でも、多くのケースでは浄化槽修繕工事によって改善することができます。
しかし近年では、浄化槽修繕工事に対応できる業者が減少しており、「交換しかできない」「メーカー対応になる」と案内されるケースも少なくありません。
有限会社KAIでは、浄化槽修繕工事を自社施工で行っております。
担体流出、担体槽の破損、隔壁の損傷など、さまざまな浄化槽トラブルに対応し、お客様の負担を抑えながら適切な修繕をご提案しております。

写真:担体流出修繕工事作業

まとめ
担体は、浄化槽の中で微生物が活動するための重要な住みかです。
担体が正常な状態で維持されることで、浄化槽は本来の処理能力を発揮し、快適な生活環境を支えています。
担体流出や担体槽の破損は、放置すると処理能力の低下や悪臭の発生につながるため、定期的な保守点検による早期発見が大切です。
浄化槽の異常や担体流出が気になる場合は、お気軽に有限会社KAIまでご相談ください。
約30年にわたり培ってきた経験と技術で、浄化槽の維持管理から修繕工事までサポートいたします。

