日立化成 KGF型浄化槽の担体入替工事とは?交換が必要なサインと工事内容を解説

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日立化成KGFⅡ型浄化槽を長年使用していると、ブロワーやポンプなどの機械設備だけでなく、浄化性能を支える「スポンジ製担体(たんたい)」にも劣化が発生します。


特に日立化成KGF型浄化槽では、経年劣化によるスポンジ担体の摩耗による流出や閉塞が見られることがあり、放置すると処理能力の低下水質悪化臭気などにつながる可能性があります。


本記事では、日立化成KGFⅡ型浄化槽の担体入替工事について、担体の役割から交換が必要となる症状、工事内容、交換するメリットまで詳しく解説します。



担体とは何か?


担体とは、浄化槽内で微生物が付着して生活するための部材です。


浄化槽は微生物の力によって生活排水を浄化していますが、その微生物が安定して繁殖するためには十分な表面積が必要になります。


担体はその表面積を確保するために設置されており、微生物の住みかとして重要な役割を果たしています。


担体が正常な状態であれば、


・有機物の分解効率が向上する

・水質が安定する

・悪臭の発生を抑制できる

・放流水質を維持できる


といった効果があります。


言い換えれば、担体は浄化槽の処理能力を支える心臓部ともいえる存在です。



日立化成KGF型浄化槽で発生しやすい担体のトラブル


日立化成KGF型浄化槽は高い処理性能を持つ浄化槽ですが、長期間使用すると担体にさまざまな問題が発生します。


担体の流出


最も多いのがスポンジ製担体の摩耗による担体流出です。


長年の曝気運転により担体同士が擦れ合い、徐々に摩耗して小さくなります。

写真のようにスポンジ製担体が摩耗し本来の形状を維持できなくなったり、担体押さえ用面体が変形して隙間が空いたりすると、担体が本来治まっているはずの槽から流出することがあります。


写真:担体押さえ用面体の変形

  


このような場合も、新規面体を施工することで解消します。



保守点検時に槽内や放流側で担体の破片が確認された場合は注意が必要です。



担体交換が必要なサイン


次のような症状が見られた場合は担体入替工事を検討する時期です。


担体槽の水位が上昇している。


KGFⅡ型の担体槽の水位が通常のWLより高い場合は、生物濾過槽の閉塞が起こっている場合があります。


生物濾過槽にも、担体流動槽同様にスポンジ製担体が充填されておりますが、


長期間ブロワーが故障していた。

適正時期での清掃を行わなかった。


などの原因で生物濾過槽に汚泥が蓄積し、閉塞を起こすことがしばしば見受けられます。


エアレーションで閉塞が解消する場合もありますが、閉塞がひどい場合はスポンジ製担体からプラスチック製担体へ入替を推奨します。


担体の破片が確認される


槽内や流出側で担体の破片が見つかる場合は交換のサインです。



日立化成KGF型担体入替工事の流れ


1. 現場調査~見積書提出


お客様とのお打ち合わせ後、まずは槽内を確認し


・破損状況

流出状況

ネットや仕切板の状態


などを調査します。


その後、見積書を提出いたしますので、ご確認いただき工事を発注していただければ作業日の調整をいたします。


2. 着工~既存担体の撤去


作業当日、バキュームカーで槽内の汚泥や水を引き抜いた後、

劣化した既存スポンジ担体を槽内から取り出します。


※槽内に侵入する前には必ず、酸素濃度・硫化水素濃度を測定します。


写真:担体濾過槽

日立化成KGFⅡ型は担体流動槽の下に生物濾過槽がある、二階建ての構造になっています。


担体槽の水位が上昇している場合は大抵の場合、生物濾過槽が閉塞しております。


3. 新規担体の充填


必要な量のプラスチック製担体を充填します。

スポンジ製担体とは違い、プラスチック製担体は摩耗が無く、ほとんど劣化もしません。


新規担体充填


生物濾過槽:担体充填、新規面体施工後

※生物濾過槽には比重の重い濾過用担体を充填しております。


担体流動槽:新規担体充填完了


その後、担体押さえ面体と、浮上防止を施工します。


4.試運転・確認


曝気状態や担体の流動状況を確認し、正常運転を確認して工事完了となります。




担体入替工事を行うメリット


浄化性能の回復


最も大きなメリットは処理能力の回復です。

微生物が活発に活動できる環境が整い、放流水質の改善が期待できます。


悪臭対策


処理能力の向上により悪臭発生のリスクを軽減できます。


設備保護


流出した担体が配管やポンプへ悪影響を与えるリスクを低減できます。


浄化槽の長寿命化


適切なタイミングで担体を交換することで、浄化槽本体を長期間使用することが可能になります。


担体入替工事は専門業者への依頼がおすすめ


担体交換は単に新しい担体を投入するだけではありません。


浄化槽構造の理解

必要担体量の算定

流出防止設備の確認

曝気状況の調整


など専門的な知識が必要となります。


誤った施工を行うと、十分な処理能力が発揮できない場合もあります。


そのため、浄化槽修繕工事の実績が豊富な専門業者へ依頼することが重要です。


まとめ


日立化成KGF型浄化槽の担体は、浄化性能を維持するために欠かせない重要な部材です。


長年使用すると担体の破損や流出、減少が発生し、浄化槽本来の性能が低下する可能性があります。


保守点検時に担体の劣化が確認された場合は、早めの担体入替工事を検討することで、大きな故障や高額な修繕費用を防ぐことにもつながります。


有限会社KAIでは、日立化成KGF型をはじめとする各種浄化槽の担体入替工事・修繕工事を自社施工で対応することによりスムーズな対応と高いコストパフォーマンスを実現しております。


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